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新春2015ジャニーズワールドけんしょりの美しさについていまさら語ってもいいですカッ

※この文章は、2015年1月の新春2015ジャニーズワールドについて書かれたものです。

先日少クラで今回のジャニワ新曲である「New day」が披露されて驚きました。もうジャニワ始まる季節なんだね。そもそもこのブログ、前回のジャニワに感動した私が、ジャニワについて語るためだけにつくったはずなのに、気づけばまともに書かないうちに一年経ちそう。はやいこわい。

chocomintholic5.hatenablog.com

実は今日、新しいジャニワを観てくるので、なんとなく去年の感想を読み直してたんですけど、パソコンのファイルから大量のポエミーな文章が出てくる出てくる笑。わたし前回のジャニワこじらせすぎではないか…。今日新しいジャニワを観て、去年の自分のジャニワ像がぶっとばされても、強化されても、それはどっちでもいいんですけど、 今書いとかないと去年のジャニワ狂の自分が浮かばれない気がするので、パソコンのなかで眠っていた文章を引っ張り出してみます。以下、新春2015ジャニーズワールドを新春ジャニワと呼びますよー。

 

  •   新春ジャニワのテーマ

新春ジャニワの大まかなストーリーは以下のようなもの。

  ミュージカルカンパニーの一員である(佐藤勝利演じる)「勝利」と(中島健人演じる)「健人」。ある日ショーのフライング中に「勝利」がセットに衝突する事故に遭ってしまう。「これ以上ショーを続けられない」と言う勝利に対し、ショー作りに心血をそそぐ(錦織一清演じる)「プロデューサー」は「Show must go on!」と説く。「プロデューサーは狂ってる!」と文句を言いながらも、一緒にショー作りを続ける二人。プロデューサーは、今までにない新しいショーを作るために二人を連れて人間の暦を越えた「十三月」を探す旅に出る。

 この「十三月」を探す旅は、一月のジャポニスム満載の和楽器ショーから始まり、タイタニック号沈没のシーンの寸劇、ヒンデンブルグ号事件、第二次世界大戦、オリンピック、十二月の源平合戦まで、月ごとに次々に場面が変わっていくレビューのようなもの。くわしい意味付けはここでは割愛するけど、プロデューサーのこれまでのショーのアイデアを集めたものだと考えられる。つまり、ショーの歴史をたどる旅でもある。重要なのは、ジャニーさんを彷彿とさせる狂気のプロデューサーがこの旅で「勝利」と「健人」に何を伝えたかったか。

旅の中で「勝利」には、「生きることの意味とは…」「生きるって何なんだ」という台詞が与えらてれていて、「健人」には「やっと分かりました!狂気の意味が!挑戦と冒険こそがショーを作るんですね!」という台詞が与えられている。このことから「勝利」は「生きること」を、「健人」は「ショーを作ること」をそれぞれプロデューサーから学び取る存在だと考えられる。この二人が旅の中で悲劇ばかりを描くショーに絶望し、傷つけ合い、悩みながらも、理解し合うようになる様を描くことで「新春ジャニワ」は、「生きること」と「ショーを作ること」がショービズの世界を生きる上で切り離せないものであることを描いているのではないか。

物語の終盤、勝利と健人ががっちりと腕を組み、シンメトリーなポーズでフライングする見せ場は、まさに「生きること」と「ショーを作ること」が表裏一体であることを象徴しているのだろうと思う。このように考えたとき「Show must go on!」という言葉は「生きている限りショーを作ることから逃れることはできない」「生きるためにショーを作り続けなければならない」という意味も持つことになるのではないか。

これが新春ジャニワのテーマであり、これは勝利と健人の、それぞれの見せ場の作られ方にもあらわれていたんじゃないかなーと思ってます。

 

  • 勝利の見せ場

新春ジャニワでの勝利の見せ場は、赤布フライング。この舞台の中でも最も美しいシーンだと思う。天井から吊るされた透ける素材の赤いベールのような一本の布につかまり、命綱なしで回転したり、姿勢をキープするかなり大変そうな大技。観客は勝利くんの生身の身体だけで作り上げられる美しさに見惚れる。完璧な顔、表情、髪、手足、おへそ…まるでどこか遠くの国の神話の中の美しい少年神のような姿でした。

勝利くんは現実の生身の身体だけで、CGを駆使した完璧なフィクションのような美しさで人を魅了する才能がある人だと思います。勝利くんの身体がそこに存在するだけでショーが成り立ってしまう人。

新春ジャニワのテーマによせると、勝利くんは真摯に生きていることが、すなわちショーになってしまう人なのだと思う。

 

  • 健人の見せ場

一方、健人の見せ場は、本人も少クラで言っていたように「三重人格」のシーン。一幕の中盤、唐突に源平合戦のシーンが始まり、「健人」であったはずの健人くんはいつの間にか「九郎判官」として平維盛軍と戦います。そこになぜかそのままの勝利くんが出てきて、健人を助けようとする。そして紆余曲折あり、「健人」演じる「九郎判官」は間違って勝利を刺してしまいます。

健人は勝利を傷つけてしまったという罪の意識から狂気にのまれ、「残酷な健人」「おびえる健人」「強い健人」という三つの人格に分裂してしまうのです。照明の色が変わるたびに、声や表情がくるくるとオーバー気味に変わる健人くんの演技は見ごたえ抜群でした。

ここで重要なのは、劇中ずっと「勝利」でしかない勝利くんに対して、健人くんが何重にも役を与えられているということです。健人くんは「健人」という役を演じる上にさらに「健人」として「九郎判官」を演じることになります。その上でさらに、三重人格を演じ分ける。何重にもフィクションを演じているわけです。でも、なんだかその時のセリフがやけにリアルに聞こえたのを覚えています。

健人くんを、SexyZoneを応援するようになってから、彼が弱音を吐く姿をほとんど見たことがありません。最年長であり切り込み隊長でもある健人くんは、人一倍重いものを背負っているように見えることもありました。でも、それをファンの前で吐露することをしない人です。全部終わってから、あの時は悩んでたけど今はもう解決したから心配しないでっていう人。この三重人格のセリフは、ジャニワというフィクションの中の、さらにフィクションの世界の「九郎判官」が犯した罪について「健人」が人格を変えながら発するものだから、決して健人くんの本音じゃない。でも、そのセリフの中に、演技の中に、リアルな健人くんを見たような気持ちになってしまったのは私だけでしょうか。健人くんが普段絶対に言わないような弱音を、劇中の「健人」が言っていて、それは役であり、セリフなのだから、何重にもフィクションのはずなんだけど、フィクションを重ねた先にこそ健人くんのリアルがある気がしたのです。

新春ジャニワのテーマによせると、健人くんにとってショーをつくること、すなわフィクションの世界の住人であることは、健人くんが生きる上で必要なことなんじゃないかって思います。 

 

  • 勝利と健人のシンメトリー性

あくまで健人くんのシンメは世間でも勝利くんでもなく、風磨くんだと思っているSexy人間なのですが、勝利くんと健人くんが「パートナー」というのはすごくしっくりくるなと思います。勝利くんと健人くんはショービズの世界を生きる上での「生きること」と「ショーをつくること」の関係が対照的な二人なのかなと思うので。

 少し前までは筋力が足りなかったせいか、静止画では少年神なのに、ダンスをすると幼さや可愛らしさが目立ってしまった勝利くん。でも昨年くらいから、ダンスも表情も格段にパワーアップして、動いても少年神という段階にお入りになられたように見受けられます。昨年のツアーでのGhostの時の表情も芸術の域でした。勝利様がアイドルとして真摯に生きてくれるだけで、何億もかけてつくられたCGよりもずっと美しい。生きることが、フィクションの上を行く存在なんです勝利様は。そこが、唯一無二だと思います。

 

健人くんはその逆で、フィクション性が生身の身体を生きることよりも上を行っている存在なのかなと思います。ファーストコンサートでの「ファンの皆さんは僕たちの恋人です」っていうセリフ、JMK、健人とケンティ、ソロコンでの「彼女」扱い。

健人くんが言うことって、冷静になるとたまーに薄っぺらく感じることもあるし、ファンタジーオブケンティワールドなんですけど。あまりにもあまりにもまっすぐ言い放つから、なぞの説得力があるんですよね。ファンタジーなんだけど、ファンタジーの密度が高くて、逆に現実よりもずっとリアルになる感じというか。フィクションだってわかってても、ケンティワールドに没入できるし信じられる。それが健人くんの唯一無二なところだと思います。

 

新春ジャニワで、勝利と健人を座長にして ジャニーさんが描きたかったものは、この勝利の「フィクションを越える生身の身体」と、健人の「生身の身体を越えるフィクション」の対比だったのではないかと思います。

そしてさらにプロデューサーから放たれる「Show must go on!」は勝利くんには「生きている限りショーを作ることから逃れることはできない」、健人くんには「生きるためにショーを作り続けなければならない」という意味でそれぞれ響いたのではないかと思っています。

そう、エンターテイナーとしての生き方が対照的な二人が、プロデューサーの教えを受け、それぞれの役割をつきつめて真のパートナーとなることで「ジャニーズ・ワールド」は完成に近づくのであった…(ここまで妄想にお付き合いいただき、ありがとうございます)

 

新春ジャニワは、舞台のテーマ、座長二人の関係性がそんな風に響き合っていて本当に感動的でした。

 

さて、今から帝劇に向かいます!一年弱前の文章なのに、読み返したら勝利くんと健人くんのことを「佐藤くん」「中島くん」って呼んでる自分に驚いた!とりあえず今は苗字呼びはしっくりこないから直したけど、直ってないとこもあるかもです。

 

中島健人くん、佐藤勝利くん、ちょっと遅れてしまったけど、ジャニーズワールド初日おめでとうございます。

二ヶ月の長丁場、無事に完走できますように。

二人が、仲間と共に、新しい世界を見せてくれることを心から楽しみにしています。