『ユーリ!!! on ICE』を見てロシアに行きたくなった人に、本気でロシア旅行をすすめたい
久保ミツロウ先生のファンなのがきっかけで見始めた『ユーリ!!!on ICE』、めちゃめちゃおもしろくて、毎週楽しく見ています。
先週のロシア回がとくに楽しみでした。なぜなら、今年の春にたまたまロシア(モスクワとサンクトペテルブルク)を訪れて、ロシアが大好きになってしまったから!!!
わたしが行ったときは、『地球の歩き方』がちょうど出ていないタイミングで、ロシアのガイドブックで手に入るものが『るるぶ』一冊だったし、個人の旅ブログも他のヨーロッパに比べて少なくて、正直「寒い、ボルシチ、ピロシキ、寒い……以上!」みたいなぼんやりしたイメージしかなかったんですけど、
でも行ってみたら、ロシアとても楽しかったーー!!!
一気に大好きな国になってしまいました。また行きたい。だって、街並みがきれいだし、ごはんおいしいし、思ってたよりずっと人が優しいし、お買い物も楽しいんですよーーー!!
現地のロシア人の方も、「日本の人にもっとロシアを知ってもらいたい!!ロシアに旅行に来てもらいたい!!」と言っていたので、今日は、ちょっと本気ででロシア旅行をおすすめしてみたいと思います。おすすめしたい理由を6つの項目に分けてみたけど、予想外に長くなってしまいました…。
1、街も建築も、とにかく美しい
サンクトペテルブルクもモスクワも基本的に街並がとても美しいです。
『ユーリ』のロシア回に出てきたのは、赤の広場の「聖ワシーリー寺院」
不思議な外観だけでもインパクト大なのだけど、中に入るとさらに美しい。
わたしが行ったときは、ちょうど現地男性4人がボランティア?で歌うゴスペルが響き渡っていました。
ロシアの建築物って、外観は美しいけど中に入って残念…ということがなかった気がします。天井が高くて、内装もすみずみまで手の行き届いた美しい建物ばかり。
ヴィクトルの故郷、サンクトペテルブルクだと「エルミタージュ美術館」が有名ですね。
めちゃめちゃ広くて、歩いても歩いても、美しい部屋が続きます。
「エカチェリーナ宮殿」も夢みたいにゴージャスな場所でした。
観光地の建物ももちろんきれいなのだけど、普通の街並みも落ち着いていてよかったです。個人的にはモスクワよりサンクトペテルブルクの街並みが好きでした。
『ユーリ』のエンディングのユリオの写真は、サンクトペテルブルクの「ロシア美術館」のライオン像ですね。わたしは時間がなくて見られなかったんですが、もし放送後なら絶対行きたかった」!ライオンの前でユリオごっこしたかった!
2、素敵なホテルに安く泊まれる
ここしばらくロシアルーブル安が続いているので、他のヨーロッパに行くことを考えると、かなりお安く素敵なホテルに泊まることができるというのが、実は一番のおすすめポイントかもしれません。『ユーリ』の第8話でヴィクトルや勇利が泊まっていたのは、こちらの「アエロスターホテル」がモデルですね。
aerostar-hotel-moscow.moscow-hotels.org
私が泊まったのは少し古めホテルだったのですが、美術館のような内装で、ときめきはもう最高潮…という感じ。
なんか、朝ごはん食べてると、いきなりハープの生演奏が始まるんすよ…
ロシアの建物は、天井が高くてシャンデリアがぶらさがっていて、家具もクラシカルで重厚なつくりのものばかりなので、貴族になった気分が味わえて最高でした。そんなにお金払ってないのに…!他の国でこの雰囲気をこの金額で味わうのは絶対無理だと思います!!!ホテルの中はしっかり暖房が効いていてぽかぽかです。
サンクトペテルブルクのホテルでも、モスクワ行きの夜行列車を待つ間、ホテルのカフェバーでお酒を飲んでたら、ピアノの生演奏が始まって、贅沢気分すぎました。
3、乗り物がすてき
モスクワの地下鉄は、歩いてるだけでテンションがあがる美しさ。とくにソ連時代にできた駅はどれも贅を尽くした作りになっていて、まるで美術館を歩いているみたいです。
モスクワとサンクトペテルブルク間の夜行列車も、クラシカルで、すてきでした。
4、ごはんがおいしい!「フクースナ!」
第6話でヴィクトルが言っていた「フクースナ!」はロシア語で「おいしい!」という意味。
わたしは特別グルメではないので、あれなのだけど、ロシア滞在中、わりと何食べても「フクースナ!」って言ってた気がします。
まずは、ボルシチ。どのレストランにもあるので、いくつか食べ比べたのだけど、お店によって味がけっこう違います。これはポットパイのボルシチ。バターたっぷりのサクサクのパイをくずして、スープと一緒に食べる。おいしい。どの店でも、ボルシチにはサワークリームが別添えでついてきました。
あと美味しかったのは、ホテルの朝食で食べた「ブリヌイ」というクレープみたいな料理。日本のクレープよりモチモチ感が強いです。ロシアは日本よりジャムの種類が充実しているので、焼きたてのブリヌイをいろんなジャムで食べ幸せでした。 ブリヌイは、サーモンとイクラとチーズを包んでごはんにもなる。こっちもおいしい。
ちなみに ホテルの朝食、いくら食べ放題ーーー!!ひゃっほーーーー!!
ファミレスみたいなお店でもごはん食べたました。ナスとトマトのチーズ焼き、ボルシチ、ジャガイモのパンケーキ?みたいなメニュー。これにビールも何杯か頼んで、たしか3000円くらいだったと思います。
そして、なによりおすすめしたいのが、ファーストフード!!!!!!
特にジャガイモのファーストフード「クローシュカ・カルトーシュカ」というお店が超おすすめ。
ふかしたジャガイモにバターとチーズをたっぷりのせて食べるファーストフード。
20種類くらいからトッピング3種類選ぶのですが、そのシステムが全然わかってなくて、店員のお兄さんが英語で一生懸命説明してくれました。お兄さん超優しい。でも、全然言ってることが分からなくて、最終的に「おまかせで!」って言って注文しました。
で、出てきたのがこれ!
これが、めちゃめちゃおいしい!!!!
お兄さんが選んでくれたトッピングは、サワークリームとハムサラダとラタトゥイユ。熱々なので、サワークリームがちょっと溶けて、とにかくフクースナ!
日本とジャガイモの種類ちがうのかな。手のひらサイズの大きさで、ほっくほっくで甘くて、感動しました。飲み物セットでコーラをつけても、500円でおつりがくるし、おなかいっぱいになるし、すばらしい。
ヨーロッパのファーストフードって、安かろう、マズかろう、店員の態度も悪かろう…というイメージだったのだけれど、ここの店員さんはとても優しくて、一気にロシア好きになってしまいました。客層も、老若男女、おひとり様からファミリーまでいて、雰囲気が日本とちょっと似てて、落ち着いてごはんできたよ。
思い出してみればロシアのごはんは、たいてい店員さんがいい人で優しくて、いっぱい英語で話しかけてくれた。全然おそロシアじゃなかった!
ほかにも「テレモーク」というブリヌイのファーストフードも人気みたいです。ロシアはお財布にも優しい国だ!
5、お酒もおいしい!
ビールが水みたいに安いので、毎食飲んでました。夜行列車でも。これは「バルチカ」という名前のロシアビール。♯0~9までナンバーによって、ノンアルコールからストロングまでアルコール度数が違うのだけど、#3はたしかスタンダードな5%のやつです。
ワインもおいしい!ロシア料理といえばグルジアワインが有名です。
ロシアは、お酒に合う食べ物だらけでお酒好きには天国。酸味のある黒いパンにバターをたっぷり塗ってイクラをのせたら、すぐにワインが空になってびっくりした。
ボルシチに使うビーツのサラダ。ビーツはちょっと甘いので、添えてあるチーズのしょっぱさと合う。お酒ともめっちゃあう。
あとロシアのお酒と言えば、ウォッカ。アルコール度数が高いので凍ることはないのだけれど、冷凍庫にいれておいて、トロトロにして飲むのがおいしい飲み方らしいです。
6、買い物が楽しい!
現地のロシア人の方とお話ししたときに「ロシア人はね、買い物が大好きなんです。だからすぐショッピングモールを建てるし、平日昼間でもたくさん人がぶらぶらしてるでしょ?ロシア人って、貯金できないんですよー」ということを言っていました。意外だったけれど、たしかにロシアのお買い物、基本テーマパーク感があって楽しい!
モスクワのグム百貨店。赤の広場にあります。
【11月30日発売 spoon.2Di vol.20】「ユーリ!!! on ICE」の描き下ろしイラストは夜のロシアをお散歩している勇利とヴィクトルの二人が登場! 背景もとっても素敵な超美麗イラストです! これからの季節にぴったりですね☆ pic.twitter.com/WCbg8MSeno
— spoon.2Di編集部 (@spoon_B) November 25, 2016
このイラストでお散歩している勇利とヴィクトルの背景がグム百貨店。夜はライトアップされます。なんていうか、夢の国です。『チャーリーとチョコレート工場』とか好きなら、絶対好きだと思います。
三月に行ったからか、日本の桜をイメージした展示がありました。
このデパートのパン屋さんのピロシキがとってもおいしいよーって聞いたんだけど、食べそびれたからロシアまた行きたい。なんのピロシキ…。
グム百貨店は、とにかく食料品コーナーがすごい。
歩いてるだけでわくわくする。楽しかったです。
サンクトペテルブルクの超巨大デパート「ガレリア」もおもしろかったです。
なんでもある。ユニクロも日本食レストランもある。スターバックスも入ってるから、ヴィクトルと勇利がもってる「マトリョーシカタンブラー」も買えるよ!ただし、モスクワ店のものと微妙にデザインが違うらしいです。
あとは、やたらと女性のルームウェアの店がいっぱいあった気がします。
かわいくないですか?
かわいいですね。
ちょうどセールの時期だったので買い込みました!!
おもちゃ屋さんもあるので、ロシア語でしゃべるこいつも買えました。
ロシアの楽しい思い出に浸っていたら、予想外に長くなってしまいました。最後まで読んでいただいてスパスィーバ!ロシアに行きたくなったという人が増えたらいいな!ロシア旅行ほんとにおすすめですよ!
以下、一応わたしが行く前に気になってたことをまとめておきます。
- モスクワ、サンクトペテルブルク市内なら、それなりに英語が通じます。他の非英語圏のヨーロッパと変わらないと思います。
- 看板や観光地の案内板、公共交通機関、スーパーマーケットの商品の表記などは、基本的に英語表記はほとんどないです。キリル文字が読めないと、本当に文字情報が入って来ない世界です。ホテルや「English menu」って看板が出てるレストランは、英語表記があります。わたしは同行者がある程度ロシア語ができたので全然勉強しないまま行ったら、文字情報が入って来なさすぎて、パラレルワールドに迷い込んだ感がすごかったです。アルファベットに似てるのに、読み方は全然違うから、毎日なんだか変な感じなんですよ。あまりに文字情報に飢えてしまい、ホテルでは日本から持参した本ばかり読んでいました。公共交通機関で移動することを考えると多少キリル文字を勉強していった方がよいかと思います。
- カード使うのは心配な面もありますが、カードが使える店が多いです。街中の銀行にレートの看板が出ていて、日本円とルーブルが両替できます。ATMでもルーブルがひきだせます。大きなお店やホテルならドルやユーロも使えるようでした。観光地の有料トイレやおみやげの屋台は、ロシアルーブルの現金が必要でした。
- 治安も、観光地として人気のヨーロッパの他の国と変わらない印象でした。現地の方とお話して気をつけてと言われたのは、スリくらいでした。
- 「スターリン廟」だけ「No photo!!」って言われましたが、それ以外は写真撮ってOKでしたし、特別におそロシアなことなかったです。
- わたしが行ったのは三月でしたが、日本の一月、二月の格好で大丈夫でした。お天気によりますが。晴れればコートが暑い日もあったし、みぞれの日は寒さで顔が痛かったです。でも現地にユニクロもファストファッションのショップもあってすぐに防寒具を買い足せるので、そんなにビビらなくても大丈夫かと思います。
- ビザが必要なので、計画があるなら早めにとりましょう。早めの方がビザも安いです。
まだまだ書きたいことはあるので、また書くかもですー。ダスビダーニャ!!