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次のショーの幕が上がるその時まで、おやすみなさい―中島健人ソロコン『#Honey♡Butterfly』に行きました

8/5に中島健人くんのソロコンサート『#HoneyButterfly』に行ってきました。前半ラストの回だったのですが、私個人としては初日。いやー、超よかった!ずっと楽しくてときめいて、健人くんが蝶々っていう設定はよいなーってあらためて感動して、2時間ずっと感情が忙しかった。アイドルの中島健人くんはやっぱり自分にとって特別に好きな人だ。

 

とにかく書きたいことがたくさんあるし、何とかして言葉に残そうと思うんだけど、健人くんを見て好きだなーって思うのは、脳みその一番奥の部分という気がするから、いつも言葉にするのが難しい。セトリに沿って一曲一曲丁寧にレポするのにずっと憧れていたので、今回ついにやってやるぜ!と思って腕まくりしてパソコンを開いて気づいたのだけど、最初の数曲がちゃんと思い出せない。OPで健人くん本人がメインステージのせり上がりからドドン!って出てきた姿を見て「うわ健人くんまぶしいかわいいすききれいかっこいいすき…」って思って、そこから数曲分の記憶があんまりない。セトリ順は無理です。だから、まずはぼんやり全体について思ったことを書いていこうと思うよー。ということで、基本的に細かいセトリのネタバレは無しです。オープニングの映像の話はするよー。ぶわーっと最後まで書いたけど、結局ぐちゃぐちゃだ。もうさすがに眠いから、ここまでで明日以降に推敲します。前置きが長くなってしまったー。

 

 

 モルフォ蝶とハ二ー

『#Honey♡Butterfly』のコンセプトは、健人くんが蝶々になって、ファンであるハニーという蜜を吸いにゆく…というもの。蝶々って言ってもただの蝶々じゃなくて世界一美しいとされる「モルフォ蝶」。

matome.naver.jp

現在のメンバーカラーがモルフォ蝶と同じ青色っていうのもあるんだろうけど、世界一美しい蝶を自ら名乗るのが中島健人くんらしくて、その時点でニコニコしてしまう。今回のソロコンは、メンバーごとにグッズをプロデュースして出しているのだけど、健人くんのグッズは「モルフォ.K」。

発表されたときにファンの間でも激震が走った「モルフォ.K」というネーミング。実は、蝶々のイヤーカフです。私も買った!つけると、ほんとに青色と金色の蝶々が耳にとまっているみたいで、かわいい。なんとか普段使いできるかもってラインのグッズ、すばらしいです。

このグッズにも貫かれている「健人くんが蝶々になってハニーたちの蜜を吸いにいく」ってコンセプト。ステージを観るまでは可愛らしいコンセプトだなあくらいに思ってだのだけど、実際に観て『胡蝶の夢』だなって思って、そうだとすると、めちゃくちゃアイドル中島健人だ…ってものすごっく感動したので、以下それについて書いてみる。

 

 

 『胡蝶の夢』のはなし

胡蝶の夢』は、私はたぶん高校の倫理?の時間かなんかに習った記憶がある荘子の文章。胡蝶っていうのは蝶々のこと。

胡蝶の夢 - Wikipedia

 

中国、戦国時代、思想家である荘周が胡蝶になった夢をみた。
自分が夢の中で蝶になったのか、それとも夢の中で蝶が自分になったのか、自分と蝶との見定めがつかなくなった*1

 

 

荘周さんという人がある日、うたた寝をしていたら、夢の中で蝶々になっていた。自分が人間であることも忘れるくらい夢中でひらひら舞うことを楽しんでいたのに、ふと目が覚めるとやっぱり人間のままだった。けれど、本当に人間の荘周が現実なのだろうか。人間の荘周こそ、蝶々の荘周が見た夢かもしれない。人間の荘周が現実で、蝶々の荘周が夢だなんて誰が決められるだろうか。

 

というようなお話。この『胡蝶の夢』は学校で習って覚えてるっていうよりは、本当によくアニメとか映画のモチーフになっているので後から何かで読んで知った気もする。こちらのブログがめちゃめちゃ詳しいです。

『マトリックス』と胡蝶の夢。 | 人生朝露 - 楽天ブログ

 

『#Honey♡Butterfly』の話をする前に、『胡蝶の夢』が下敷きになっているとされる有名なセリフをいくつか引用してみる。

 

疑似体験も夢も、存在する情報は全て現実であり...そして幻なんだ。どっちにせよ、一人の人間が一生のうちに触れる情報なんて、わずかなモンさ。『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊

起きてるのかまだ夢をみてるのかはっきりしない感覚って味わったことないか?(You ever have that feeling where you are not sure if you're awake or still dreaming?)『マトリックス』 

今は世界が逆転したみたいだ。あっちが現実でここが夢に思える(Everything is backwards now, like out there is the true world, and in here is the dream.)『アバター

例えば、『アバター』では主人公が車いすで生きる現実の人生と、アバターとして自由に飛び回る仮想現実の世界、自分のとってどっちがホンモノ?みたいな話の中で、このセリフがでてくる。

 

 

 

 

中島健人と『胡蝶の夢

小学生のころ、『遊戯王』を読んで海馬というキャラクターに憧れてロングコートを裾を翻しながら登校してたというエピソードが大好きなのだけど、健人くんは昔からお話の中のキャラクターになりきる遊びをよくするっぽい。そして、素の自分も、キャラクターになりきっている自分も、同じように大切にしている感じがする。健人くんにとって「アイドル」も同じようなものなのかなと思う。

 

"嘘は罪でもあり、時に奇跡を起こす"。アイドルもそういうものかもって。俺なんて一年中エイプリルフールかも(笑)。しかし俺の場合、むしろ素の俺が嘘で、みんなに見せてる姿が本当の自分かもなー。それくらい、"アイドルでいよう!"とする自分に、生粋さを感じてる

*2

 このインタビューで健人くんは、「アイドル」やっている自分を「嘘」だって言っているんだけど、同時に「素の俺が嘘で、みんなに見せてる姿が本当の自分かも」って言っている。しかも、ファンへのリップサービスじゃなくて、本気でこう思っているのかなと感じさせてくれることが多い。もしかするとご両親の考え方も大きいのかもしれない。以前、ラジオでこんなことを言っていた。

両親はちょっとロマンチストなのかな…?テレビ観てても「あーーLOVEじゃないね」とか言う。「トキメキが足りない」とか。で、「おまえさぁ、実体験がすべて顔に出るとかって言うけど、想像の域でも出る部分は出るんだよ。想像力を大切にしろ!」って怒られるんですよ、常に。

*3 

 

こういう考え方の人だから、もともと『胡蝶の夢』との親和性はとても高い。

 

健人くんと言えば、デビュー直後のファーストコンサートで少年隊の『星屑のスパンコール』を歌う前に

「ファンのみなさんは、僕たちにとって恋人です」

と言ったエピソードが有名だ。

「実は僕、ラブホリックなんですよ(笑)ラブストーリーが大好きで、もう夢中ですね。現実の僕の恋人はファンの皆さんですから、特定の子との恋はラブストーリーを通して疑似体験しているのかもしれない」  *4

この発言がひとり歩きしてしまって、「ラブホリ先輩」とか「ラブホリ王子」って呼ばれてバラエティ番組で「甘い言葉」を求められることも多い。デビュー当時のこういうふるまいは、本当に多くの人を幸せにしてきたのだと思うけど、健人くん自身は大人になるにつれて、この発言に苦しめられることもあったのではないかと思う。今年の何かのインタビューで、

ジャニーズに入った中学生のころ、アイドルとしてトップになるためには寄り道なんてしていられないと思って、プライベートで女の子とかかわるのをやめた

 という話をしていた。*5中島健人くんは私が知っている限り、ゴシップ記事が出たことがない。週刊誌の追いかけられても、テレビ収録でお茶碗にごはんつぶが残っていたぞ!みたいな記事ばかりだ。普通にモテるだろうし、デートだってなんだってしたいだろうに、健人くんは、アイドルという職業に対してストイックにいろんなことを我慢をして、自分の理想の「アイドル像」を守ってくれているのかなと思う。そういうところが本当にすごいと思うし、一方で心苦しいというか、アイドルの人生に健人くんを縛りつけているようで切ない気持ちになることもある。健人くんのゴシップ記事がでることよりも、それによって「ファンのみなさんは、僕たちにとって恋人です」が嘘になって、ファンが傷ついたり、ファンが傷つくことに、健人くんが傷つくのが嫌だなって思っていた。でも、もしも健人くんが『胡蝶の夢』のように、ステージ上の自分もプライベートの自分も等しく大切なものだと思っているならば、「ファンのみなさんは、僕たちにとって恋人です」という言葉は一生嘘にならない気がする。それって、ものすごい発明なのではないか、世界中の人をハッピーにする魔法なのではないか、って思ってコンサート中ずっと感動していた。

 

 

 

 

 『胡蝶の夢』と『#Honey♡Butterfly』

うまく伝えられている自信がないのだけど、最後に、実際にコンサートのどういうところに『胡蝶の夢』を感じたかを書いてみる。ここから少しだけネタバレ。

開演直後に私が記憶をなくしたのは、OPの映像がめちゃめちゃ良かったからだった。曲は新曲の『Hey Summer Honey』で、映像の内容はこんな感じ。

 

TDCホールの客席、アリーナ中央あたりにTシャツとGパンの普段着っぽい健人くんが一人で座って手鏡を見ている。カメラに気づいて、立ち上がって、こっちにおいでって誘導してくれる健人くん。客席の後ろを通って舞台裏に案内される。楽屋では今回バックについてくれるJrのみんながステージ衣装で健人くんを待ち構えていて、モルフォ蝶をイメージしたひらひらブルーのジャケットを着せてくれる。ステージ衣装をまとった健人くんが映像の中で一曲目のスタンバイをする


もう、本当によい。映像の中でスタンバイした健人くんが、そのままバアーーーンって実際のステージに出てくる。Jrのみんなとのやりとりが楽しそうなこと、ワンカメショー的な演出、新曲がかっこいいのがよい。さらに個人的には、ステージ裏からはじまること、ステージの下と上をひと続きに見せてくれたこと、小道具として鏡を持ってたことに、『胡蝶の夢』を感じてぶわって鳥肌がたった。

 

「鏡」って映画とかでよく、パラレルワールドや異世界に行くための入り口みたいな役割を持つ。鏡を見ているうちにモルフォ蝶になって気づいたらステージの上って、よく出来すぎてないですか???ひとりの男の子としてステージの下からアイドルに憧れていた普通の男の子だった中島健人くんが、*6鏡を見ているうちに、気づいたらステージの上に立って蝶々のアイドル中島健人くんになってたという感じがこのOP映像に表れていて本当に最高すぎる。 

他にも、中盤で健人くんがうたた寝をしているうちに、気づいたら衣装を着替えていて、それまでの曲と別のストーリーの中を生きる感じの演出があるのも『胡蝶の夢』っぽくて好き。

終盤で「Butterfly」にちなんだ歌をやるとき、健人くんがセットごと蝶々になった後(伝われ!)、そのセットから抜け出して死ぬほどかっこよく歌い踊る演出がある。この時の衣装が右肩に小さく蝶々の刺繍がしてあるのがとてもよい。蝶々が男の子の姿になったり、蝶々に戻ったりする感じで漫画みたいに素敵。言葉が足りない。

 

 
みんなで素敵な奇跡を起こしましょう!

健人くんが今回のコンサートのラストで言ってた言葉。ちょっとどうかと思うけど、健人君は本気で本気でファン全員と直接会って元気をあげたいって思っている節がある。そんなの実際には無理だ。けれど、どうにかこうにかコンサートを通じて健人くんは本当に会うのと同じか、それ以上のことを起こそうとしているのかなと思う。

アイドルはやっぱりフィクションだから、私は健人くんのことを本当は何も知らない。毎日顔を見るし、誕生日も血液型も肩幅も苦手な食べ物も知っているけど、それ以外は知らない。アイドルがフィクションな存在であることに傷つく日もあるのだけれど、フィクションだからこそ救われる日もある。わたしは救われることが圧倒的に多い。

そういう感覚を、アイドルとかステージ上でキラキラ輝く人たちのことをまるで身近な恋人や家族や友人のように大切に思って、頑張っている姿に救われてしまう気持ちを中島健人くんは、本当に本当に分かっていて、ファンの人に何とかその気持ちに応えたいたいと思っているんじゃないかと思う。

その健人くんなりのこたえが『#Honey♡Butterfly』には詰まっている。と思う。

ご両親の教育や健人くん自身のもともとの資質もあるんだろう。けれど、「ラブホリ」という言葉が広まって『JMK』やったり甘い言葉を求められたりして健人くんが歩んできた道で見つけたこたえなのかな、と思うとすごいって泣きそうになる。普通「ファンのみなさんは、僕たちにとって恋人です」のこたえなんて、見つからないよ。

 

以前、2015年の新春ジャニワについて、こんな記事を書いた。

chocomintholic5.hatenablog.com

この記事で健人くんについて「フィクションを重ねた先にこそ健人くんリアルがある気がする」ということを言っているのだけど、この2015年のジャニワのラストで健人くんは

「次のショーの幕が上がるその時まで、おやすみなさい」 

というセリフを毎回言う。ここがすごく好きだったのだけど、『胡蝶の夢』を補助線にすると、このセリフも『#Honey♡Butterfly』とつながっている気がしてくる。

 

中島健人くんのことを考えると、自分の人生をかけてアイドルを貫こうとする姿勢が、とても愛しくて、とてもとても尊くて、そしてちょっと切ない気持ちになる。『#Honey♡Butterfly』ほんとうに素敵なコンサートだった。私は明日(もう今日だね)で最後だ。

 

 

*1:http://kotowaza-allguide.com/ko/kotyounoyume.html

*2:『テレビジョン』2015年4月

おしごとけんと (@oshigoto_kento) | Twitter さんから引用させていただきました。

*3:2015年7月『よんぱち』

恋する健人 (@koisurukento) | Twitter

さんから引用させていただきました

*4:『QLAP』2011年12月

*5:何で話していたか思い出せないので、わかる方教えてほしい

*6:中島健人くんは、ジャニーズが大好き。めちゃめちゃ強火の山田涼介担。