「岡崎京子展」と「萩尾望都原画展」に行ってきました
一週間に1エントリーを目標にしていたのですが、なかなか更新できなくて、自分の意志の弱さを反省中。ジャニワの記事は、思い入れが強すぎてなかなか納得できず。激重ですんません。
ということで気分転換に別の記事を。一昨日、仕事でぽかっと空き時間ができたので、行きたいと思っていた場所にいってきました。
- 「萩尾望都原画展」@スパンアートギャラリー
まずは腹ごしらえで、新宿三丁目駅の地下にあるフレンチ「クレッソ二エール」。ぼっち飯にやさしいお店。 日替わりはさつまいものポタージュと鳥むね肉の赤ワインソース。デザートは洋酒のきいたパンプディング。
今日は新宿におつかいして直帰のお許しがでたので遊ぶ!三丁目駅のクレッソニエール、メインにパンサラダポタージュコーヒーデザートついて千円は素敵。ランチ16時までだし、1人で入りやすいし、グラスワイン安い。前、桜井翔くんが取材してたお店 pic.twitter.com/usftxR5vul
— さつき (@chocomintholic5) March 12, 2015
コーヒーおかわりくれるし、ぼっちにも優しいお店だし、おいしいよ!!
世田谷文学館へ。予想よりずっと数が多く充実した展示でした。有名になる前のイラストや投稿作品、小さな雑誌の連載も展示してあって、ひとつひとつ時間をかけて読みました。岡崎京子さんの影響を受けて今活躍している作家さんたちの当時を追体験したような気分。
特に気になったのは、小沢健二さんについて書いた記事。
ご存じのように岡崎京子さんは1996年に事故に遭い、現在もなおリハビリ中です。家族以外面会謝絶状態だった当時、小沢健二さんは家族だと名乗って病室まで会いに行ったそうです。そこまでした理由を訊かれ、答えたのは
「僕は彼女の王子様だから」
2010年のオザケンライブには、リハビリ中の岡崎京子さんが車イスで来ていたそうです。身近に熱心なオザケンファンがいるので、以前からそんな話は聞いていたのですが、今回の展示で、岡崎さんにとって小沢健二は絶対的な存在だったことを再確認。
岡崎作品は、女の子がとても魅力的でわたしは『危険な二人』や「夏の思い出」のセーコとヨーココンビや『東京ガールズブラボー』や『唇から散弾銃』のサカエちゃんが大好きです。そしてそれ以上に、一緒に登場する男の子たちが印象的。透明感があって頭がよくておしゃれでちょっと気だるげで。
だけど、魅力的な男の子ほど、女の子に冷たい。つまり、内面にいわゆる「王子様」要素をあまり持ち合わせていないんです。女の子を今いる日常から連れ去って幸せにするなんてことは、最初からあきらめている感じ。
だからこそ、「王子様」という言葉を選んだ岡崎さんの王子様観がとても気になります。今度オザケンファンのお友達に聞いてみよう。
昨日、岡崎京子展を見に世田谷文学館に行ってきました。展示充実してた。岡崎京子と小沢健二の話は知ってたけど、ほんとに彼女にとっての「王子様」だったのだよな。岡崎さんの王子様観が気になる。 pic.twitter.com/9C0W28fHOQ
— さつき (@chocomintholic5) March 13, 2015
展示は3/31(火)までです。グッズはマスキングテープとクリアファイルがメインだったかな。入口のグッズコーナーに岡崎作品がズラリなのも、壮観でした。ぜひ。
ちなみに今回の展示のフライヤーは『リバーズ・エッジ』のイラスト。この「山田くん」のモデルは、フリッパーズ・ギター の小山田圭吾さんだと言われてます。
続いて、「萩尾望都原画展」へ。今年は何だか有楽町によく来る笑。
生で見る原画はやはり特別に美しい。萩尾望都さんは岡崎京子さんが影響を受けた作家のひとりなので、現代少女漫画のルーツをたどる旅ができたと勝手に満足。
そして!今回の展示は、グッズがとても素敵。ポーの一族プリントバッグ、クリアファイル、Tシャツ。私はTシャツを購入。
銀座の萩尾望都原画展にも行きました。原画が魅力的なのはもちろん、Tシャツはじめグッズも充実。ブルーとピンクで迷って結局ピンク!写真だと分かりにくいのですが、もう少し濃いピンクに、イラスト部分はキラキラシルバーという色の取り合わせ素敵 pic.twitter.com/63jmFzCEHX
— さつき (@chocomintholic5) March 13, 2015
萩尾さんを特集した雑誌や対談集も各種取りそろえられておりました。その中でメンツに一番惹かれたこちらを購入。
愛するあなた 恋するわたし: 萩尾望都 対談集 2000年代編
- 作者: 萩尾望都
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2014/05/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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気になるページからざっと目を通しましたが、漫画家の 清水玲子さんとの対談がよい。テーマは「マンガ的美少年」
――美少年が美しいまま生き残るにはどうしたらいいんでしょう。
萩尾「美少年のくせに幸せになろうなんて甘い(笑)」
――抽象的なんですが、先生方にとって美少年とはなんでしょう。
萩尾「トラウマは外せない(笑)」
このあと 清水先生の「やっぱり顔を売りにしていないこと。精神あってこそ。何か目指すものがあって、顔もきれいだったらなおよし。」という発言も興味深いのですが、萩尾先生のこの一言のインパクト!!
稲垣足穂的美少年観とも似てる…ていうか、影響を受けてるのかな。
美少年の美とは、(美的美女の場合と同様に)不幸に運命づけられた者のみに賦与された特権とでも云いたい或物である
ここ一年ほど、誰かが美少年について語っているのを読むと、論者の古今東西関わらず、反射的に佐藤勝利くんが思い浮かぶ病気にかかっているのですが、萩尾先生には是非ジャニー喜多川氏と「美少年」対談していただきたい。絶対に話が合う。
対談集が多いのをみると萩尾先生は対談に積極的なのかな、と思いますので、ぜひお願いします。
ということで、萩尾望都原画展は有楽町すぐのスパンアートギャラリーで明日3/15(日)まで開催です。ぜひ。